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サバイバーからスライバーへ③サバイバーの特徴
- 2007/02/26(Mon) -

精神科医・斎藤学氏メッセージより


サバイバーが「子ども返り」するということは
一種の「時間感覚の障害」と考えてもいい。
時間感覚の障害はサバイバーの生き方の方々に顔を出している。
1週間なら1週間という単位時間の把握が、
健康な人と違っているのだ。
何もしないうちに過ぎてしまったように短く感じ、
まるで浦島太郎のように
「たちまちおじいさん」といった感覚に襲われやすい。
逆に、退屈で空虚な時間の群れに
圧しつぶされるように感じることもある。
現在の苦痛が
一生続くかのように考えて絶望してしまうとも言える。
ずっと昔の心的外傷の記憶が
いつまでも生々しくよみがえるという現象

時間感覚の障害と言える。


こうした時間感覚の障害はサバイバーが
記憶や記銘の能力に障害を生じていることによって強まる。
サバイバーは外傷体験や
その周辺の記憶を忘れていることが多い。
想い出すのが苦痛な記憶の回想を抑制しているうちに、
回想できなくなるという現象を指して抑圧という。
過去に起こった事実は想いだされないまま、
そのときの不安、恐怖、絶望の感覚だけが
生々しくよみがえる
ということになると、
その生活は苦痛そのものになる。


一方、サバイバーは
苦痛な体験に繰り返し出会ううちに、
その体験中の自分を放心状態にしておく術
会得するようになった人でもある。
この術は、一種の自己催眠だが、
これに熟達すると
体験したことが現実感を持って想起できなくなる。
中には放心したまま、はた目には異常を感じさせないで
「夢の中に生きる」ようにして生きている人もいて、
この放心状態を離人症という。
何かのきっかけで離人症が始まる場合もあり、
そのときには自分の「たましい」が自分から抜け出て、
自分のやっていることを外から見ているという
一風変わった体験(幽体離脱)を味わうこともある。


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