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基底欠損についてのまとめ②
- 2007/05/14(Mon) -

バリントの言うところでは
基底欠損水準の患者は、従来の精神分析的技法では
改善するどころか自我が脆弱で
問題に向かい合い葛藤するのではなく
依存的な二者関係に陥ってゆき、病的な退行を引き起こしていく。


バリントによる基底欠損水準の患者の臨床特徴


1.二人関係しか存在しない
  エディプス水準では、対人関係の体験は全て三角関係の形で生じるが
  基底欠損水準では、全て例外なく二人関係の形をとり
  第三の人格は存在しない。


2.それは一種独特な二人関係であり
  エディプス水準における人間関係とはまるで異なっている。
  原始的ともいうべきこの二人関係では
  いかなる第三者も、この関係に介入してくることは
  耐えがたい緊張を引き起こすマイナス因子として体験される。
  この関係においての満足は、対象と「ぴったり膚接(fitting in)」することであり
  それが叶えられない時の欲求不満と、満足の落差が非常に大きい。


3.エディプス水準は葛藤に由来しており
  治療者からの適切な働きかけにより、解消が可能であるが
  基底欠損水準においては、そこから発する力は
  本能の形も葛藤の形ももっていない。
  欠損という形態が存在しているのみである。
  この欠損しているというところからくる、大きな不安自体
  患者を突き動かす原動力となっている。
  端的に、欠けているものなので、解消や完全な治癒はあり得ない。


4.成人言語による伝達が通用しない。
  エディプス水準では、成人言語が伝達の手段となりうるので
  解釈が解釈として体験されうるが
  基底欠損水準では、成人言語は役に立たないか
  逆に誤解の原因ともなりやすく
  治療者の意図が患者に伝達できないか、非常な困難を伴う。  


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コメント
-  -
主人と子供たち二人が、愛着障害とパーソナリティ障害で、
キーワード検索でたどりつきました。
この毎日から抜け出せる、有効な方法はないかな〜と思いながら読ませていただいたんですが、

>この欠損しているというところからくる、大きな不安自体が患者を突き動かす原動力となっている。端的に、欠けているものなので、解消や完全な治癒はあり得ない。

あぁ…大変だぁーがっくり(~_~;)
2014/03/28 09:03  | URL | ジンジャーミルクティー #-[ 編集] |  ▲ top


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