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阿闍世・コンプレックスを考える④現代版「阿闍世物語」
- 2007/12/29(Sat) -
ここでは、改編された現代版「阿闍世物語」を概観します。

マガタ国の王である阿闍世は、ダイバダッタという僧から
その出生にまつわる秘密を聞かされます。

その話とは、
阿闍世の母であり王妃であるイダイケが
容色の衰えのために夫であるビンバサラの寵愛を失うのではないかと恐れ、
気持ちを繋ぎ止めるために、王との間の子どもを欲します。

しかし、子どもがなかなか宿らないと焦る王妃に、旅の僧が
「ある仙人が数年後に死して後、王妃の胎内に宿るであろう」
と告げます。

その数年が待てないと考えた王妃は
「それならば・・・」とその仙人を殺してしまいます。

殺された仙人は
「わが恨みはお前の夫を殺すであろう」と
断末魔の叫びをあげ、霊魂として王妃の胎内に入ります。

王妃は叫び声を聞いて恐ろしくなり、
ようやく宿った子どもを流そうとありとあらゆる試みを行いました。

けれども、その意に反し、胎児は順調に育ち、
ついに出産の時を迎えます。

王妃は最後の手段として塔に登り、
高みより我が子を産み落として殺そうとしました。

にもかかわらず、産み落とした赤ちゃんは
小指を骨折しただけで無事だったといいます。

こうした出生の秘密を知った阿闍世は怒り狂い
母であるイダイケ王妃を幽閉し、
父であるビンバサラ王を殺害するのです。

その直後、
阿闍世は留注という病に倒れ
(留注:体表全体に腫脹が生じ悪臭を放ちながら腐敗していくとされている)
家臣からも見放されて瀕死の状態となってしまいました。

そのことを伝え聞いたイダイケ王妃は家臣に命じて幽閉を解かせ
誰もが近寄ることさえできないほどの悪臭を放つ阿闍世を抱きかかえ
一心不乱に介抱しました。

こうしたイダイケ王妃の献身的な看病が功を奏し
阿闍世の容態は快方へと向かいます。

やがて回復を遂げた阿闍世は
自分が犯した罪を自覚し、また、罪深き自分を許し
死の淵から救い出してくれた偉大な母の愛の前に
大いなる懺悔の念を抱いたのでした。

以上が現代版「阿闍世物語」の内容です。
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2007/12/30 01:42  | | #[ 編集] |  ▲ top


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