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阿闍世・コンプレックスを考える⑥日本人的なるもの
- 2008/01/05(Sat) -
古澤氏は、まずフロイトの技法に則って
患者に洞察を求める努力をしているうちに
分析することが患者の心を
いかに切り刻むことになっているかに気づき、
しだいに「自己と患者との融合体験こそが
患者の生命の出発点であり、
患者がこの一体感や対人関係での親密な融合感を
体験しうるようになることこそが治療の目標である」
と考えるようになりました。

いわゆる「とろかし療法」と呼ばれたものです。

本来、中立的態度を通じて
患者に洞察を求める精神分析療法のなかで
このような治療者の態度の変化は、
古澤氏が深く傾倒していた
浄土真宗に負うところが大きいといわれています。

また一方では、
こうした古澤氏の姿勢の変化は、日本の患者が、
父子関係を中心に語る欧米の患者とは違って、
母子関係を中心に語りやすい事実にも由来しているといわれます。

フロイトのいうような父親の処罰に基づく罪意識とは違った罪意識、
いわば母子関係に由来する罪意識のあることに気づいたのです。

日本人のもつ依存性、特に母親への依存的固着を重視し、
その心理を母親の献身によって、
いわば治療者の献身によって癒そうとしたのです。
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