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関係性の病理を考える「共依存⑥」
- 2006/07/14(Fri) -

A子さんが話してくれたその長い結婚生活は
本当に悲惨なものでした。


結婚当初から、何の前触れもなく始る
夫の強迫性の言動に怯えて、四六時中過剰に反応し
取り込まれ、巻き込まれ、振り回されて
自己破壊的強迫的同調を繰返して生きてきた
凄まじい悲惨さがありました。


子ども達にもいろんな症状が顕われていて
一番下の娘はもう10年以上も
転々としながら精神科にかかっているとのこと。


でも、その結婚生活の悲惨さ以上に
私の心を芯から凍りつかせたのは、A子さんが
「すべて自分の愛情ゆえに、なんとか家庭を守ってこれたのだ」
固い信念でそう思い込んでいる姿でした。


ああしなさい、こうしなさいと指図する。
問題行動の尻ぬぐいをする。
問題行動をやめなければ自殺する、別れると脅す。
問題行動のせいで不幸になっている自分を嘆いてみせる。
問題行動をやめさせよう相手を人前で辱める。
絶対に離れられない運命共同体であるかのように仄めかす。
ひたすら不幸に耐えている姿を見せ付ける。


こうした自分の言動を
「すべて愛情ゆえの行為」だと思い込んでいるのです。


何とかして相手を変えようとする彼女の強迫的言動。
でも、その奥底にあるのは
「それをやめてしまえば恐ろしい寂しさだけが残る」
という恐怖だったのではないか。


自分の中の空洞を埋めようとして
人の世話焼きに自己破壊的にまで嗜癖していく・・
でも、それは、
「家族を貪り尽くしてやまない愛の仮面をかぶった自己中心的支配」
でしかなかったのではないか。


私は、彼女の話を黙って聴きながら
何ヶ月間も堂々巡りして考えてきた
自分の本当の姿
まるで合わせ鏡で見せてもらっているような
不思議な安堵感を覚えていたのです。


ああ・・そうだったのか・・
やっと・・わかった・・と。

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